長く健康な体でいるために

健康診断で見えるもの

バリウム検査で見落とされやすいがん

健康診断で発見されやすいとされているのは、主に生活習慣病です。
つまり、糖尿病や高血圧など、食生活や喫煙、飲酒、運動量が原因で起きうる病気です。
逆にがんなど、大きな病気は見過ごされやすいのです。

現に異常なしと診断されたのに、その直後に進行したがんが発見されたという話はよく聞きます。
例えば、胃のバリウム検査。これは胃をバリウムで膨らませて、続けて飲む白い検査薬の動きをレントゲンで撮影して、胃壁や食道の表面の異常を見るものです。
ですが、これでは表面のささやかな異常、初期の胃がんなどを見つけることはほぼ不可能と言われています。

確実に検査をするのであれば、バリウム検査よりも内視鏡、一般的に胃カメラと呼ばれる細いチューブの先に小型カメラをつけたもので、胃の中を直接、見る検査のほうがよいとされています。
初期の病巣を発見できますし、小さな良性のポリープならば、検査しながら除去をすることもできます。

見えにくい「隠れ糖尿病」

また生活習慣病でも、糖尿病などで軽度なものは確認しにくいことがあります。

糖尿病かどうかは、採血をした血液中の血糖値で判断します。
しかし、この血糖値は、食事によって左右されやすいもの、つまり、食事をした時に上がり、空腹時には下がるのです。
大抵の場合、健康診断は空腹時に行います。
そうなると軽度の糖尿病の場合、血糖値に異常は見られないのです。
こうした状況を「隠れ糖尿病」と言います。

「隠れ糖尿病」であるかどうかを調べるには、24時間通して、定期的に血糖値を調べ続けなければなりません。

またなんらかの持病で定期的に投薬している場合、その影響で一時的に体調が改善されている可能性もあります。
そうなると、健診結果では、基準値内の数字が出て、「異常なし」となってしまいますね。

なんにせよ、健康診断の結果を過信するのは、とても危険です。